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【初心者向け】タロットカードとは?起源・歴史を解説します。

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みなさん こんにちは!メロウです。

占い好きな人やスピリチュアル好きな人にも人気のあるタロットカード、興味のない人も一度は聞いたことあるのではないでしょうか?

今回は、そのタロットカードの起源・意味・占い方法について触れていこうと思います。

わかりやすくご紹介いたします。

【簡単にいうと】タロットカードとは?

タロットカードとは、78枚で構成される占い専用のカードセットです。

カードにはシンボルや人物のイラストが描かれており、それぞれに意味があります。

もともとはゲームとして使われていましたが、現在では占いや自己分析の道具として世界中で使われています。

タロットカードの起源は?

原型は「トランプ」だった?

タロットカードの起源には諸説ありますが、最も有名なのは15世紀イタリアのカードゲーム「トランプ」の一種として誕生したという説です。

当時ヨーロッパでは、イスラム圏から伝わった「マムルーク・カード」が広まり、それがのちのトランプの原型となりました。

そしてこの流れの中で、イタリアではより豪華で芸術的なカードが作られるようになったのです。

マムルーク・カードとは?

現存する最古級のトランプの一つで、13世紀から15世紀ごろにかけて、エジプトのマムルーク朝で使われていたとされるイスラム世界のトランプです。

基本情報
  • 起源:エジプト(マムルーク朝)
  • 時代:13世紀末~15世紀
  • 使用目的:主に貴族や上流階級の娯楽用
特徴
  • スート(マーク)は、4種類:カップ(杯)・ソード(剣)・ポロスティク(ポロの棒)・コイン(貨幣)※現代のトランプカードのスートの原型になったと考えられています。
  • 各スートに14枚:数字カード(1~10)・絵札(3~4枚:王、補佐官などの役職名)
  • 図柄に人物は描かれない(イスラム教の教義により人物画が避けられたため)幾何学模様や美しい装飾が中心

15世紀:イタリア貴族の遊戯「タロッキ」

最古のタロットカード「ヴィスコンティ=スフォルツァ版」

現存する最古のタロットカードは、イタリア・ミラノの貴族「ヴィスコンティ家」と「スフォルツァ家」が15世紀中頃に制作した「ヴィスコンティ=スフォルツァ版」とされています。

このデッキには、現代のタロットにも見られる「大アルカナ」に近い象徴的なカードが含まれていますが、芸実的で高級な遊戯用カードでした。

  • 手描きの金箔仕上げ
  • 宗教的・神話的モチーフ
  • 宮廷文化や道徳観を反映

当初のタロットカードは「占い」ではなく、貴族階級のステータスシンボルでもあったのです。

18世紀:タロットが「神秘学」と結びつく

フランスで広まった”占い用タロット”

タロットカードが占いに使われ始めるのは、18世紀後半のフランスです。

特に有名なのが、フランスの占星術師ジャン=バティスト・アリエット(通称:エッティラ)です。

彼はタロットを「神秘的な象徴体系」と捉え、カードに占星術や古代エジプトの思想を投影して、現在のようなスピリチュアルな使い方へと発展させました。

この時代から、タロットは単なる遊戯ではなく、人間の精神や宇宙の法則を象徴する「秘教的ツール」として扱われるようになります。

占星術師ジャン=バティスト・アリエット(通称:エッティラ)とは

ジャン=バティスト・アリエット(Jean-Baptiste Alliette、通称:エッティラ(Etteilla))は

18世紀フランスの占星術師・タロット研究科であり、タロット占いを体系化した最初の人物として知られています。

基本情報
  • 生没年:1738年 – 1791年
  • 通称「エッティラ」:本名「Alliette」を逆から読んだもの
  • 職業:香料商→占星術師・オカルティスト
主な功績
  • タロットを占いに使った最初の人物の一人
  • 独自のタロットデッキを作成:後の占い用タロット(特にエジプト風)の元祖とも言われています。
  • 著書を通じてタロットとエジプト神秘主義を結び付けた
歴史的重要性
  • 現代の「タロット占い」の始祖的存在
  • 神秘思想・カバラ・占星術とタロットを結び付けた先駆者

タロットとカバラ・錬金術との融合

19世紀には、カバラ(ユダヤ神秘主義)、錬金術、ヘルメス思想と結びつき、タロットのシンボル体形はさらに複雑化します。

例えば「大アルカナ」の22枚のカードは、ヘブライ文字の22文字や、生命の樹のパスと対応付けられました。

20世紀:現代タロットの確立と普及

ライダー・ウェイト版の登場(1909年)

現代のスタンダードであるライダー・ウェイト版タロットカードは、1909年にロンドンで制作されました。

  • 設計者:アーサー・エドワード・ウェイト
  • イラスト:パメラ・コールマン・スミス

このデッキの画期的な点は、小アルカナの各カードにもイメージ豊かな絵柄を描いたことです。

それにより、初心者でも直観的に読み解きやすくなり、世界中に普及するきっかけとなりました。

タロットは誰にでも扱える「自己探求ツール」に

20世紀以降、タロットは専門家だけでなく、一般の人々が自己理解や心の整理に使う道具として定着します。

近年は、心理的アプローチ(ユング心理学など)も取り入れられ、「占い」だけでなく「セルフセラピー」や「ライフコーチング」の手法としても注目を集めています。

ユング心理学とは

ユング心理学(分析心理学)は、スイスの精神科医カール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung)が創始した心理学の理論体系で、無意識の世界や人間の成長(自己実現)を重視するのが特徴です。

ユング心理学のポイント

1.意識と無意識の二層構造

  • 人間の心は「意識」だけでなく、「無意識」によっても動かされる
  • ユングは無意識をさらに2つに分けた「個人的無意識」「集合的無意識」

2.元型(アーキタイプ)

  • 集合的無意識にある、普遍的なイメージのテーマ
  • 例:母、英雄、影など
  • 夢や神話、物語にしばしば登場する

3.自己実現(インディヴィデュエーション)

  • 人が人生を通じて「本当の自分(自己)」に近づいていくプロセス
  • 自我と無意識の調和が目指される

4.ペルソナとシャドウ

  • ペルソナ:社会での「仮面」 役割としての自分
  • シャドウ(影):自分が認めたくない面 押し込めた感情や性格

5.タイプ論(性格の4機能)

  • 人間の認知や判断には4つの機能がある:思考・感情・直観・感覚
  • 内向型と外向型も提唱→MBTI性格診断の元になった理論

タロットカードの歴史まとめ

  • 15世紀:イタリアで貴族の遊戯用カードとして誕生(ヴィスコンティ=スフォルツァ版)
  • 18世紀:フランスで占いに転用され、神秘主義と融合
  • 19世紀:オカルティズム、カバラ、錬金術との関連が深化
  • 20世紀:ライダー・ウェイト版の登場により世界的に普及
  • 現代:スピリチュアル、心理学、自己探求のツールとしても利用

まとめ|タロットの起源を知れば、占いがもっと楽しくなる

タロットカードについて調べていくと、はじめは占いの道具ではありませんでした。

その背後には、ヨーロッパの文化・宗教・哲学・芸術が含まれていました。

その歴史を知ることで、タロットに込められた深い象徴や意味をより深く味わうことができるでしょう。

これからタロットを学ぶ方も、占いが好きな方も、ぜひその背景にある「物語」に目を向けてみてください。

次回予告

ここまでお読みいただきありがとうございました。

次回の記事では「タロットカードの意味を徹底解説」を予定しています。

ぜひ次回の記事も、よろしくお願いいたします。

ABOUT ME
メロウ
復縁したい・・・会いたい・・・そんなときに出会ったのが占いでした。 占いに行く、占い動画見るのが日常になってました。 あるとき、自分で理解したら さらに自分・相手のことが深く理解できるんじゃないかと思い勉強しはじめました。